腰痛
腰痛
- 腰椎椎間板ヘルニア
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背骨と背骨の間にある軟骨で出来たクッションの役割を果たすものが椎間板です。
椎間板は中央部にグミ状の髄核、その周りを硬い線維で出来た線維輪が取り囲んでいます。この線維輪が何らかの原因で裂けると中のグミが外に出てきて神経を押すことによって症状が出ます。(ヘルニアとは突出すると言う意味です) 症状は強い腰痛やお尻付近の痛み、太ももや脛や足のしびれや痛みです。軽い時は消炎鎮痛剤の内服や牽引が有効ですが、強い痛みの場合は神経の近くに薬剤を注入するブロック注射が必要です。それでも痛みが抑えられない場合は神経根ブロックや手術が必要となります。
※画像をクリックすると拡大します。 - 腰部脊柱管狭窄症
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歩き始めてしばらくするとふくらはぎや太ももが張って硬くなり、あるいはしびれて痛くなり一休みしないと歩けなくなる病気です。立ち止まって前かがみの姿勢になったり、腰掛けたりすると1~2分で楽になってまた歩くことが出来ますが、しばらくするとまた休まなくてはならないという繰り返しが特徴的な症状です。腰の部分での脊髄神経の圧迫が原因と考えられています。レントゲンで神経を圧迫する骨の異常やズレを調べます。すべり症といって背骨のズレが原因のことが多いからです。MRIで神経の圧迫具合いを確認します。治療は、血流を良くする薬の内服や牽引、ブロック注射などを行います。前かがみの姿勢では症状が出にくいことが多く、前かがみを強制するコルセットを作ることもあります。鑑別診断として、動脈硬化のために足に血が流れ難くなる血管の病気の場合も似た様な症状が出ます。よく調べてもらいましょう。
- ギックリ腰
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よく使う言い方ですが、これは診断名ではありません。重いものを持ち上げたり体を捻ったりしたときに、急に腰に「ピキッ」と痛みが走り、以後動きが不自由になるほど痛みが強い状態をあらわした症状の名前です。
原因としては、椎間板の線維輪が裂けた瞬間だったり、背骨と背骨の関節(椎間関節と言います)が捻挫した場合だったり、また背中の筋肉が肉離れを起こした状態だったりと、様々な病態が考えられます。ですから当初は消炎鎮痛剤を内服したり、坐薬を使ったりして安静にするしかありませんが、その後それぞれの原因に対する適切な治療を行うことが必要です。