肘の痛み

肘の痛み

テニス肘

雑巾を絞ったり、強く握ったりしたときに肘や前腕に痛みが走ります。上腕骨外上顆炎と言いますが、テニス肘と言ったほうがわかりやすいでしょうか。手首を反らせたり、握ったりする筋肉が肘の外側に集中して付いています。

筋肉の収縮が繰り返されると骨と筋肉の接合部が炎症を起こして、痛みが出ます。治療は炎症部へのレーザー照射が有効です。テニスエルボーサポーターという特殊なサポーターをつけることで痛みを軽減することも出来ます。

※画像をクリックすると拡大します。

野球肘

まだ骨に成長線があり筋発達の未熟な少年が過度の投球を行うと、テニス肘とは逆に、肘の内側に痛みが発生します。発症のメカニズムはテニス肘と同じく筋肉と骨の接合部の炎症ですが、この場合の筋肉は手首を掌側に曲げる屈筋群です。

さらに投球時には肘の内側に強い引っ張り力が加わるため、未発達な骨の発育が障害され、骨にトゲが出ることがあります。投球時の痛みや、肘の伸展障害が早い時期から出現します。肘の外側には圧迫力が加わるため骨や軟骨に骨折が起こることがあり離断性骨軟骨炎と呼びます。

以上の様な投球に伴う一連の肘の障害を野球肘といいます。最近では、早期に離断性骨軟骨炎を発見するため超音波を用いた「野球肘診断」が行われています。治療は超音波検査で骨の変化を早期に発見し、状況に応じて投球を制限することです。

PAGE TOP